2016/04/12 09:01



春になったら、真っ先に作りたかった石鹸・・・


早春の野原は、まだ枯葉色に包まれていました。
人や動物が入らない野の奥に踏み入ると
枯葉色のなかから、春の草の新芽がぽつんぽつんと顔をのぞかせていました。

生まれたばかりの小さく柔らかなよもぎをみつけ
成長を妨げないよう、葉先だけをを摘み取りました。


摘み取ったよもぎは何度も水を変えてて汚れを洗い流し
一枚一枚、丁寧にふきとります。
自然のものはいいですけど、下処理に時間がかかります。


下処理をした葉の半分をオリーブオイルに浸し、インフューズドオイルに
残り半分は、ドライにして


ヨモギ茶と、石鹸地に練り込むペーストをつくります。

石鹸地をつくります。
よもぎをたっぷり使ったので、オイルも水分も、きれいなグリーンに染まっています。


よもぎそのままの綺麗なグリーン
ぐるぐるしている間も、色と香りに癒されます。
そこにココナツオイルと混ぜ合わせペースト状にしたよもぎを加えて、再びぐるぐる。
退色を防ぐためにわずかに鉱物系色素で色をのせました。


かなり草餅っぽい感じになってまいりました。
よもぎ本来の香りを生かしたいので、着香はひかえめに
日本薄荷の精油と、隠し香にラベンダー精油を加えて、型入れします。


型から出して切り分け、乾燥します


薄荷の香りを加えたため、はじめはグリーンガムのような香りになりました。
グリーンガムで身体を洗ったこともないし、たまにはそういう体験もいいかな(苦笑)と思っていましたが
熟成期間の間に薄荷臭さはやわらぎ、よもぎの香りととてもいい感じに馴染んだようです。


庭でニリンソウの花が咲いていたので一緒に撮影しました。
こうした野草の野趣あふれる感じと言うのか
力強さと繊細な色合いがとても好きで
気取らない植物のまえでは、気取らない自分自身でいられる気がします。


こちらの石鹸は4月15日からのお届けになります。

最後までお読みいただきありがとうございました。