2017/05/22 23:26


義母の家のレモンの木が
今年はいつになく沢山の花を咲かせました。

柑橘類の花から抽出された精油はネロリと呼ばれ
ふくよかで柔らかい、ジャスミンに似た香りがします

うっとりと花の香りを嗅いでいると
「下にいっぱい花が落ちているよ」と義父。
株元にはまだ新しい花が
株元にまだ新しい花弁が散り落ちています。

受粉を済ませ、目的を終えた花たちが潔く散り落ちるのか
レモンの木のことはよくわからないけれど
新しい良い香りのする花弁をひろい集め、香水を作ることにしました。
木に咲いた花でもいいのかもしれませんが
これから受粉し結実すると思うと、手をつけられませんでした。

☆フレッシュフラワーの香水☆
材料
フレッシュフラワー適量(ネロリやジャスミン、ハニーサックル、ローズなど)
無水エタノール(入れすぎると香りが薄くなるので、花が浸るぐらいの量がいいです)
※無水エタノールは薬局で購入。原液に触れると皮膚ががさがさになるので取扱注意。
密封できるボトル


茎やがくは取り除き、水洗いしたのち、キッチンペーパーで水気をよくふき取ります。
花を入れ、花が浸るぐらいのエタノールを注ぎ密封します。
一か月熟成し、花の香りがエタノールに移ったら取出し、漉しとってできあがり。

だそうですが
半分を早めに、一週間で漉しとり
残り半分を熟成させ、香りと使用感の違いをみることにします。

写真は3,4日経過したものです。
透明なエタノールが綺麗なイエローに色づきました。





一週間経過したので、コーヒーフィルターにキッチンペーパーをのせ
香りのついた液を漉しとります。
フイルターペーパーよりキッチンペーパーのほうが目詰まりが起きにくく、使いやすいようです。


漉しとったものを遮光瓶に詰めてできあがり。

まだ新しい香水なので、4倍の水で薄めてスプレーすると
アルコールが飛んだ後に、甘くほのかなネロリの香りが残ります。
ほのかな、ほのかな、ネロリの香り。


ほのかに香るぐらいでも充分、どこにも売っていない贅沢な香水です。
ネロリには甘い蜜がたっぷり含まれているので、仕上った香水は甘い味がします。

ご自宅に無農薬のネロリやジャスミン、ハニーサックル(スイカズラ)などがあれば
簡単にできるので試してみてください。



それともうひとつ
虫の季節に欠かせないヘビイチゴのチンキも作りました。
植物からアルコールなどを使って抽出した濃縮エキスを
『チンキ』 または 「ティンクチャー」 とも言います。

材料
ヘビイチゴ果実
ウォッカ(果実を洗うためのものと、チンキにするもの)


ヘビイチゴは果実に触れないよう茎から収穫し
茎ごと少量のウォッカに浸し、振り洗いしながら汚れを落とします。
ヘビイチゴは種がパラパラと落ちやすいので、水洗いは向きません。

洗った実をウォッカに浸し、一週間ほど寝かすと使用可能になります。
果実はお好みでそのままでも、漉しても構いません。



このようにして毎年チンキをつくったり
チンキをベースに石鹸をつくったりしています。


野生のヘビイチゴが穫れるようでしたら、是非。
その際すべての実を収穫しないで
一部は翌年の果実のために、残してあげるといいかと思います。


本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。