2020/03/09 09:05

前回はりんごの果皮から抽出したオイルでバターを作りましたが
今回は、そのオイルと果皮を使って石けんを作りました。

りんごの香りの精油は作られていません
人工香料はありますが、少し違ったものになるので
素材そのものの香りに頼って、試行錯誤していますが
今回は材料にヒマワリオイルとアボカドオイルを多めに使ったせいか
固くならず、いつもならしない天日干しをしました。

こちらの石鹸、パッケージを開けるとぺたペタした感じがあるかもしれません。
このぺたぺたは天然のワックスで、
りんごは熟してくるとリノール酸やオレイン酸といった脂肪酸が増え
それらがりんごの皮に含まれるロウ物質を溶かすことによって
ぺたぺたを発生させ、天然のワックスをつくり
鮮度を保っているそうです。

そうしてつくられた天然のワックスが、りんごの水分の蒸発を防ぎ
鮮度を保っているそうです。


 

つまり、りんご自身が若さを保つために頑張っているんですね。
国産のりんごはワックス処理をされたりしないそうなので
りんごの皮のぺたぺたは天然のワックスということになります。


石鹸にふくまれる茶色の粒々はりんごの果皮、
表面に白く子をふいたように見えるのは
製造過程の温度差で生じた、粉石けんです。

カットすれば綺麗になるところもありますが
少しでも大きさを保ったまま皆さまにお届けしたいので
ご理解いただけますと幸いです。




もうひとつ今回は、カモミールの花のエキスと
カモミールパウダーを練りこんだ石鹸
カモミール(Chamomile)は、ギリシア語の
「chamaimelon(大地のリンゴ)」が語源で
リンゴのような香りがあることにちなみます。

4,000年以上前から消炎や発汗に効果がある薬草として
重宝されてきたというカモミール。
古代エジプトにおいては、太陽神ラーにささげる花として使われたそうです。

カモミールジャーマンは、Matricaria chamomilla。
マトリカリアは英語にするとmatrix(母体、生み出すものの意)
を持ちます。



そしてこちらは、りんごの花の香りと言われるカモミールローマンのOrganicバター。
カモミールローマンは、Anthemis nobilis。
ノビリスは英語にするとnoble(高貴な、崇高なの意)を持ちます。

精油の場合、クセのあるジャーマンの香りよりも、
甘いリンゴのようなのフルーティーでフローラルな香りの
ローマンの香りが好まれます。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。