2021/11/17 23:14
石鹸をお届けできず
ご不便をおかけしているにも関わらず
何もいわずに待っていてくださる
皆様のお気持ちがありがたいです。
昨年より家族の介護がはじまりまして
家族の意思に反して
病状はどんどん進んでいます。
介護する側、される側、双方とも
気持ちが追いつかないまま
なんとか現状を受けいれ
日常を保てるよう心がけていますが
気がつくと疲れがたまり
何かに打ち込んだり、
集中するのが難しくなってきます。
そのような状態で何かを作ることは
誠意が足りない気がして
もっとちゃんと、集中できる時に
などと考えているうち、バターや汁が
何もなくなってしまいました。
そう、マザーツリー製品の
ヘビーユーザーであり
第一のファンは、私自身。
なくなると、とっても困るので
いそいそと作りはじめ、
作っているうちに
素材の植物から力を貰い、気がつくと
気持が上向きになっていました。
・・・・・
今日も長い前置きでしたね。
ごめんなさい。
メイキングに行きましょうか。
今回は和素材、葛の花をたっぷり使って
石鹸を作りました。
葛は万葉の昔から秋の七草の一つに数えられ
根から食材の葛粉や
葛根の名の漢方薬が作られることで知られています。
濃い紫色の花からは、
ぶどうジュースに似た
甘く芳しい香りが発せられ
甘い花の蜜を求めて
チョウやミツバチ、アリなど
たくさんの虫が集まってきます。
摘みたての花をよく洗い
アルコールを用い浸出液を作ります。
液を漉しとると甘い香りが漂い
甘い味もします。
どうやら花の蜜も浸出されたようです。
オリーブ油や椿油、ナッツ油などを加え
石鹸素地を作ります。
思ったよりぶどうジュースの香りが残らず
わずかにベリーの香りを加えました。
ぶどう色も攪拌中に薄れてしまい
ウルトラマリン(鉱物系色素)
で色付けしました。
こちらの石鹸は4㎝×5㎝と
少し小さめですが
固く締まった石鹸で
泡立ちも良く
ほんのりぶどうの香りも残っているでしょうか。
葛の花咲く時しか作れない石鹸。
こちらの石鹸も11月18日(木)
21時より 発売開始します。