2022/10/12 00:44

とあるお山の入口に
人知れず咲く金木犀があります。



花が咲くまで金木犀とわからないほど大きな木、
花の季節には、気高く清浄な氣に満ち満ちて



思わずプリンセスと呼びたくなる佇まい。

ですが鬱蒼とした茂みのなか、ここに金木犀があることを
知る人はほとんどいません。

初めての年は、まだつぼみ。翌年は雨のあと。
花の香りは洗い流され、収穫は叶わず
3年目にしてやっと、花の旬に行くことができました。




こんなに沢山花をつけているのに
これらのうち、香りを使える花は1割ほど。

金木犀の花の香りが強いのは
5分から8分咲きの頃だそうで
ひと枝ひと枝、香りを嗅いで
良しとされたものだけを摘み取るので
収穫(ほぼ選別)にかかった時間は2時間。



ワイルドな茂みには、ワイルドな仲間も・・・
尊重し、慎重に作業します。




摘み取った花をボトルに詰め
1本は香水用に、2本はティンクチャーに



こうしているうちにも色素が抽出されて
アルコールがオレンジに染まっていきます。



基本的に、花を日光にあてると傷みが早まります。
ですが何のこだわりか、金木犀のティンクチャーを作る場合
私は午前中の昇ってくる陽が花を開かせると信じていて
さっと午前中の陽にあてたあとは長く浸けず
その日のうちに漉しとるという方法が、一番良いように感じます。

特にティンクチャーは長く浸けておくと
花が茶色に変化し、香りも微妙なものになります。

いっぽう、香水に使うボトルはすぐ遮光して熟成
こちらもテキストよりは短めに、
10日ほどで漉しとろうと考えています。




こうしてできたのが、こちらの魔女汁。
金木犀の色と香りがそのまま溶け込んでいます。

ただ今回から、ボトル価格や材料費の高騰から
やむを得ず価格を見直しさせていただくことになりました。
これまで3000円以上のご購入で送料無料でしたが
今回より5000円以上のご購入で送料無料となります。

ご不便をおかけして申し訳ありません。
今後も使い続けられる価格帯というこだわりは
大切にしていきます。
ご理解いただけますと幸いです。






今回お届けするのは
♡金木犀の魔女汁
♡Chamomileのお花の魔女汁
♡30ml 月桃の魔女汁 の3種類
10月13日(木)21時に発売予定です。

最後までお読みいただきありがとうございました。