2022/11/30 23:17
年に一度は製作するへびいちご石鹸
初めは庭のグランドカバーとして
花と実がかわいい、へびいちごを採用しました。
思い思いの場所に種を飛ばして
増えていったへびいちごを収穫し、
何を作ろうと思い立ったのがはじまりです。
庭のへびいちごを、御愛用者で日本画家の
佳代さんが描いてくれました。
真っ赤な実とがく、曲線を描く蔓、ベリーの特徴的な葉、
私はこの絵を「へびいちごの可愛いところ全部入り」
と呼んでいます。
へびいちごの赤い色は、種子のいろ。
果肉はチンキに、種子も後で使います。
いちごの香りが溶け込んだオイルに
へびいちごチンキを煮出したものを合わせ攪拌します。
天然香料のみで仕上げたいところですが
万一香りが抜けてしまうといけないので
わずかに製菓用の香料を使用しました。
今回色付けに採用したのは、フランス産の天然岩石
モンモリロナイトのパウダー。ピンククレイとも呼ばれ
酸化鉄を含んでいるため、赤く発色するそうです。
クレイのかわいいピンクと、優しい吸着力が
石鹸の魅力をアップしてくれます。
混ざり合ったのを確認してから
へびいちごの種子を加えます。
型から出してカットし乾燥
5週間の熟成期間を経てようやく完成です。
収穫からオイルの香りづけを経て
完成までに5か月かかりましたが、
特別好きな素材だけに、妥協をしたくなかったのです。
色、香り、使い心地
シンプルですが、
すべてに満足のいく仕上がりになったと思います。
明日12月1日 21時より発売します。
最後までお読みいただきありがとうございました。