2023/03/26 13:04
こちらの石鹸がマザーツリーからお届けする
最後の石鹸になります。
制作しながら、いろいろな思いが込み上げて
これまでショップを続けることができたのも
思いを繋げてくださった、ご愛用者様
お一人お一人のおかげ。
ご縁をつないでくれた友人、
過酷な撮影に石鹸を連れ出してくれた友人、
名前をみるたびホッとする、リピーターの方々、
大きく背中を押してくれた
石鹸を作っている!と思った絵の存在。
さみしさと感謝、両方の気持ちが込み上げて、
なかなかセンチメンタルな春。
皆様、これまで支えて下さり、
本当にありがとうございます!
さてここからは、明日3月27日に発売の石鹸の
メイキングのご紹介。
桜の石鹸は、これまでも作ってきましたが
今回は天然の桜の香りの石鹸にしたくて
小田原産八重桜の塩漬を使用しました。
桜の花は、ダメージを与えると香る性質があり
塩漬けにして香りを引き出すのが一般的なようです。
たっぷりの花弁の八重桜を、
ハイオレックひまわり油を使って
香りを移していきます。
ひまわり油は素材の色と香りを邪魔しないので
デリケートな素材の抽出に向くオイルです。
オイルの中で咲く花を楽しみたいところですが
ダメージを与えると香る、桜の性質を引き出すため
抽出には花を細かく刻み、一週間ほど毎日振り混ぜ
その後ボトルごと湯煎。
熱して、冷まして、を3回繰り返し
じっくり香りを移していきます。
今回、固まるまでに時間がかかり
難易度が高かったので、レシピは載せませんが
ひまわり油をベースに、スイートアーモンドオイル、
マカダミアナッツオイル、ホホバオイル、
ココナツ、パームオイルを加えました。
塩を使った石鹸は泡立ちが悪く崩れやすいため、
通常よりも、ココナツオイルを多めに
固さを出すパームオイルは少なめ、
最後の最後にキルシュワッサーを入れるので
水分は20g減らしてレシピを組みました。
水分にはザクロをウォッカに浸した抽出液を
アルコールを飛ばして使いましたが
こちらは、なくても大丈夫。
花についた塩に香りが移っているので
取り分けて使います。
まずは苛性ソーダを溶かす水分に
大さじ一杯の桜塩を溶かし
残りの塩はトレースが出てから入れるようにします。
桜塩はあらかじめ乳鉢などで細かく砕いておきます。
花は直接石鹸に入れると緑色に変化するので
使う場合は、細かく、細かく、顆粒にして
色がついても目立たないようにします。
攪拌中の石鹸、ザクロエキスを入れたので少し
色がついています。
トレースが出たら残りの塩を加え
色材を溶いた素地には、花の入った桜塩を加えます。
しっかりトレースが出たら、桜餅の香りの
トンカビーンズ精油を加え、
最後の仕上げに、製菓用キルシュワッサー
(さくらんぼ酒)を大さじ2杯加えます。
型から出して、切り分ける前の石鹸
塩が入っているので時間とともに
白い色が浮かび上がってきます。
塩を使った石鹸は、空気中の水分を
ひきつけやすいので、吸湿させないよう
注意が必要です。
そのため、今回お届けする石鹸は、吸湿防止のために
真空パック包装でお届けします。
完成時は蕾だった桜も
包装直前に満開になりました。
あなたと、わたしのための桜
思いを込めて作りました。
明日、3月27日(月曜日)21時より
発売をいたします。
諸事情によりお届けにいつもよりお時間を
いただくかもしれませんが
思い、届きますように。
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。